昆虫科学読本
虫の目で見た驚きの世界
(日本昆虫科学連合 編)
ISBN978-4-486-02035-6
2015年3月24日 刊行
責任編者
神崎亮平
1957年生まれ
筑波大学大学院博士課程生物科学研究科修了理学博士
現職:東京大学先端科学技術研究センター教授
専門:神経行動学
著書:『サイボーグ昆虫,フェロモンを追う』(岩波書店),『ロボットで探る昆虫の脳と匂いの世界』(フレグランスジャーナル社)他
光野秀文
1975年生まれ
京都大学大学院農学研究科博士課程修了博士(農学)
現職:東京大学先端科学技術研究センター特任助教
専門:昆虫生理学
藤井毅
1976年生まれ
東京農工大学大学院生物システム応用科学府博士課程修了博士(農学)
現職:東京大学大学院農学生命科学研究科応用昆虫学研究室特任助教
専門:昆虫生理・生化学,化学生態学
目次
まえがき | iii | ||
第I部 興味深い行動習性の謎を解く | |||
1 章 | トンボの色いろいろ 二橋亮(日本動物学会) |
2 | |
2 章 | 灯りに集まる昆虫はどこをめざしているのか 弘中満太郎(日本比較生理生化学会) |
15 | |
3 章 | 香りではじまる虫の恋 藤井毅(日本昆虫科学連合) |
29 | |
4 章 | 群れると色が変わるサバクトビバッタ 田中誠二(日本ICIPE 協会) |
47 | |
5 章 | クモの網が円くないわけ 中田兼介(日本蜘蛛学会) |
63 | |
第II部 共進化関係の巧妙さに迫る | |||
6 章 | 食う,食われるの狭間で 森直樹・吉永直子(日本農芸化学会) |
78 | |
7 章 | 植物毒を利用するマダラチョウ 本田計一(日本鱗翅学会) |
92 | |
8 章 | ハエからまなぶ寄生戦略 舘卓司(日本昆虫学会) |
108 | |
9 章 | ウイルスはいかにして宿主を支配するのか ─昆虫のウイルスを用いた研究 勝間進(日本蚕糸学会) |
122 | |
10 章 | わが国に侵入してくる蚊媒介性感染症とそのベクター 沢辺京子(日本衛生動物学会) |
138 | |
11 章 | ダニと宿主生物の共進化関係にみる生物多様性の未来 五箇公一(日本ダニ学会) |
155 | |
第III部 新たな害虫防除法に挑む | |||
12章 | 天敵の育種・飛ばないナミテントウで害虫防除 世古智一・三浦一芸(日本応用動物昆虫学会) |
172 | |
13章 | 細胞内カルシウム動態に作用する新たな選択性殺虫剤の開発 正木隆男(日本農薬学会) |
186 | |
14章 | ゴキブリとの終わりなき戦い 田原雄一郎(日本ペストロジー学会) |
198 | |
15章 | 食品包装や容器に侵入するイモムシ 宮ノ下明大(都市有害生物管理学会) |
214 | |
第IV部 昆虫の知恵に学ぶ | |||
16章 | スズメバチの繭由来の新シルク素材 ─その特性と利用可能性について 亀田恒徳(日本野蚕学会) |
230 | |
17 章 | シロアリからエネルギー 吉村剛(日本環境動物昆虫学会) |
243 | |
18 章 | 昆虫に学ぶ匂いバイオセンサ 光野秀文・櫻井健志・神崎亮平(日本昆虫科学連合) |
259 | |
あとがき | 279 | ||
索引 | 281 | ||
※氏名の後のカッコ内は本書の執筆にあたり推薦をいただいた学会(団体)名を示している. |