代表就任のご挨拶


連合代表 志賀 向子(大阪大学大学院理学研究院・教授)

このたび日本昆虫科学連合第6期の代表を務めさせていただくこととなりました。微力ではありますが、17学協会皆様のご協力を仰きながら日本学術会議応用昆虫学分科会と連携し、昆虫科学の研究・教育の推進、昆虫科学の社会的普及のため精一杯努力する所存です。どうぞ宜しくお願いいたします。日本昆虫科学連合は、2010年7月に14の学協会の参加を得て初代代表の山下興亜先生の元に発足しました。それ以来、、第2期藤崎憲治先生、第3期多田内修先生、第4期石川幸男先生、第5期伴戸久徳先生のもと活動を重ね、2020年7月に連合発足からちょうど10年を迎えました。私たち第6期は連合の新たな10年をスタートさせることとなり、身の引き締まる思いです。

今期、これまでに引き続き年1回の公開シンポジウムを開催し、昆虫科学の普及活動に努めます。2021年夏にシンポジウム「インセクトワールド―多様な昆虫の世界II」を開催する予定です。このシンポジウムは2020年6月に開催予定でしたが、COVID-19の流行に伴い残念ながら延期となりました。2021年はオンライン開催も視野に入れて準備して参ります。2022年はこれまでに引き続き、一般の皆様にいっそう昆虫科学のおもしろさを身近に感じていただけるようなシンポジウムを開催したいと考えています。また、昆虫科学の普及活動の一環として、ウェブを用いた情報発信を計画しています。これまで本連合は公開シンポジウムの内容を基にした一般向けの良書を出版してきました。しかしながら、近年は紙媒体での出版がこれまで以上難しい状況です。時代に合った形で昆虫科学の普及活動を実施したいと考えています。今期はウェブサイトを更新し、本連合並びに17学協会の活動をより見える形にするとともに、ウェブサイトが加盟学協会間の連携のためのプラットフォームとなるよう、情報の共有と発信の強化に努めたいと考えます。

また、国外諸団体との連携も本連合の大切な活動内容です。2018年より第5期伴戸代表の下「第27回国際昆虫学会議(ICE2024)招致委員会」が設置され、これまでICEの招致に向けた活動を行ってきました。そして、嬉しいことに2020年8月ICE2024を京都でICE KYOTOとして開催することが正式に決定しました。4年に一度開催される国際昆虫学会議は、世界の昆虫学者数千人が一同に会する世界最大規模の学会です。日本は1980年京都で開催して以来、二度目の開催となります。40年前に世界の昆虫科学の進展を目の当たりにした日本の若き研究者たちが、この40年の昆虫学を躍進させました。ICE KYOTOにおいても多くの学生、若き研究者を惹きつけ、そして子供たちをも巻き込み、未来の昆虫科学へつながる会議にしたいと考えます。そのために本連合は各学協会と力を合わせ、ICE KYOTOの成功に向けて準備を進めて参ります。

最後になりましたが、本連合は、昆虫科学に関連するそれぞれの学協会の活動のもとに成り立っています。互いの緩やかな連携の元、各学協会の発展に資する連合であることが重要であると考えます。本連合と昆虫科学に関する各学協会の相互作用により、日本の昆虫科学の一層の発展に努めて参ります。今期におきましても、どうかご指導とご支援のほど、よろしくお願いいたします。

日本昆虫科学連合 代表 志賀 向子

(大阪大学大学院理学研究科)