Union of Japanese Societies for Insect Sciences

代表挨拶

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代表就任のご挨拶


連合代表 伴戸 久徳(北海道大学大学院農学研究院・教授)

日本昆虫科学連合は、2010年7月の発足以来、初代代表の山下興亜先生、第2代代表の藤崎憲治先生、第3代代表の多田内修先生、そして第4代代表石川幸男先生のもと、日本学術会議応用昆虫学分科会との連携を図りつつ、昆虫科学の発展と社会的貢献を目的とした活動を着実に重ねて参りました。私はこの度、本連合の第5代代表に就任いたしました。もとより非力ではありますが17の学協会を擁する本連合の活動を継続・発展させるため努力する所存です。

さて、本連合がその設立の趣旨を踏まえて継続的に実施してきた活動として、年一回の公開シンポジウムの開催とその内容を基にした一般向け書籍の出版があります。これらは、昆虫科学関連の様々な研究を多様な切り口(テーマ)で紹介することで、加盟学協会間の相互理解と交流を深めるとともに、一般の方々への昆虫科学の普及に貢献する目的で実施しているものです。これまでに「新時代の昆虫科学を拓く」「昆虫分類学の新たな挑戦」「昆虫における刺激の受容と応答」「衛生動物が媒介する病気と被害」「昆虫類をめぐる外来生物問題と対策」そして「昆虫の恵み」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。また、一般向け書籍として「昆虫科学読本-虫の目で見た驚きの世界-」「招かれない虫たちの話-虫がもたらす健康被害と害虫管理-」が既に出版され、現在、第3弾となる「昆虫のめぐみ」に焦点を当てた書籍の出版に向けて準備が進められています。第5期におきましても、これらの活動を本連合の中心的な活動と位置づけ、継続して参ります。

また、2016年9月に米国フロリダ州オーランドで開催された第25回国際昆虫学会議(ICE2016)において、サテライトシンポジウム“Recent Advances in Entomology in Japan”を本連合が主催し、盛会裏に終えたことは記憶に新しいことと存じます。今年3月には、本連合の下に「第27回国際昆虫学会議(ICE2024)招致委員会」が設置され、ICEの招致に向けた活動が開始されました。2024年にICEが日本で開催されることになれば、1980年に京都で開催された第16回国際昆虫学会議以来2度目の日本での開催となります。ICEは昆虫学関連の学術会議としては世界最大規模のものであり、日本の昆虫科学関連の多くの優れた成果を世界に向けて発信する貴重な機会となるだけでなく、昆虫科学領域で学ぶ学生にとっては世界での昆虫科学の進展を目の当たりにできるまたとない機会になるでしょう。昆虫科学領域の次世代を担う若手研究者の育成にも大いに資するこのような機会の創出に努力することは、本連合の重要な役割だと考えております。

以上、今期予定している活動のうち特に重要と考えられるものについてご紹介させていただきました。さらに付け加えるならば、本連合には、昆虫科学に関連する学協会がそれぞれ独自分野の発展に精励しつつ緩やかに連携して、昆虫に関わる多様な社会的課題にオールジャパンで対応するためのプラットフォームとして機能することが求められています。その役割を果たすための基盤要素が、情報の共有および発信機能であり、この観点から本連合のウェブサイトの拡充が進められて参りました。今期におきましても、情報の共有と発信の強化に努めるとともに、プラットフォーム機能の向上に向けて議論を深めながら、日本昆虫科学連合に期待される役割を着実に果たして参りたいと存じます。どうかご指導とご支援のほど、よろしくお願いいたします。

日本昆虫科学連合 代表 伴戸 久徳

(北海道大学大学院農学研究院)

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